長期優良化リフォームの補助金とは?
概要
『長期優良住宅化リフォーム推進事業』の補助金とは、省エネルギー化や耐震性能の向上など、住宅の長期的な維持・管理につながるリフォーム工事を支援する制度です。
この制度が設けられた目的は、住宅の長寿命化や資産価値の向上、住み心地の改善、さらには地球環境への負担の軽減にあります。
削減や資源の節約にもつながります。
また、この制度は、リフォーム業界の発展を促進する効果も期待されています。
「長期優良化リフォーム補助金」は、住宅所有者にとっては経済的な負担を軽減するだけでなく、住宅の質の向上につながる制度といえます。
補助金の対象となる住宅について
長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金対象にはいくつかの住宅の条件があります。
- 一戸建て住宅、集合住宅(マンション、アパート、共同住宅等)を問わず、日本国内にある住宅であること
- 昭和55年12月31日以前に建築された住宅
- 平成2年1月1日から平成28年4月1日までに建築された住宅
- 平成28年4月2日以降に建築された住宅
上記のうち、昭和55年12月31日に以前に建築された住宅は、耐震性能が低いことが指摘されています。
建築当時の基準に合わせて建てられたため、現在の基準に比べて耐震性能が低いです。
そのため、昭和55年12月31日以前に建築された住宅を対象に、耐震性能を向上させるリフォーム工事に補助金が出る事になります。
一方、平成2年1月1日から平成28年4月1日までに建築された住宅は、断熱性能が低いことが指摘されています。
エネルギー消費量の削減を目的としたリフォーム工事や、節電機能や防災機能の向上を目的としたリフォーム工事に補助金が出ることになります。
対象となるリフォーム工事の内容
上記以外にも、対象となるリフォーム工事には以下のようなものがあります。
・耐震性能の向上工事
・断熱性能の向上工事
・防災機能の向上工事(自然災害に対する対策)
・建物の耐震補強工事
・外壁、屋根、雨樋、外部サッシ、断熱材等の改修工事
・内装仕上げ材の改修工事
・排水設備、ガス設備、電気給の設備改修工事
・木造住宅における柱や梁、床等の補強工事
補助金の申請方法と手続きの流れ
申請書類の準備と提出方法
補助金をもらうには、必要な書類を提出する必要があります。具体的には、以下の書類が必要となります。
・申請書
・工事見積書
・海外用不動産登記事項
・証明書戸籍謄本または住民票
・現況写真
・その他必要書類
これらの書類は、住宅所有者が用意する必要があります。
申請書は、下記、長期優良住宅化リフォーム推進事業の公式サイトからダウンロードできます。
工事見積書は、施工業者から取得する必要があります。
また、提出方法についても注意が必要です。
提出方法は、インターネット申請または書類提出の2つの方法があります。
申請から受給までの流れ
- 申請書類の提出後、都道府県の担当者から調査依頼がくる
- 工事実施予定の詳細な説明や図面の提出、現地調査のための立ち会い
- 都道府県が調査を行い、工事の必要性や計画内容の適否などを確認
- 調査結果に基づき、都道府県から補助金の交付決定通知が届く
- 配達決定通知に従い工事を行い、完了後、工事完了報告書を提出
- 都道府県が工事の内容を確認し、適切であると認められた場合、補助金が交付される
申請から受給までの期間は、地域や事情によって異なりますが、通常は3か月から6か月程度とされています。
補助金の交付決定通知から工事の完了までの期間は、原則として1年以内とされていますので、工事の計画には余裕を持ったスケジュールの立て方が必要です。
長期優良化リフォーム補助金の受給額と支給期間
令和5年度の長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金は、改修工事費用のうち30%が上限で支給されます。
ただし、支給上限金額は1棟あたり200万円までとされています。
支給期間については、事業期間内に改修工事が完了し、補助金の申請が承認された場合に受給できます。
支給期間は原則として事業期間中の1年間とされています。
工事が完了した後、補助金を受け取るためには、完了検査が必要です。
また、受給条件を満たしていない場合、補助金が減額または不受給になる可能性があります。
詳細については、自治体のホームページや担当窓口に確認することをおすすめします。
長期優良化リフォーム補助金を活用するメリットとは
補助金の受給額が大きい
長期優良化リフォーム補助金は、最大で200万円までの補助金が受け取れます。
この額は、他の住宅リフォーム補助金と比べても非常に高額です。
そのため、収入が少ない世帯ほど多くの補助金を受け取ることができます。
住宅価値が上がる
また、住宅の性能を向上させる工事の為、長期優良住宅として認定されることができます。
この認定を受けたことで、住宅の耐震性や省エネ性能が高いことが証明され、住宅価値が上がる可能性があります。
優良業者を選べる
補助金の受給条件には、工事内容や施工業者の選定などが含まれています。
一定水準以上の工事であること、施工業者も国が認定した優良業者である必要があります。
そのため、信頼できる業者にリフォーム工事を任せることができ、安心して住宅改修を進めることができます。
補助金を活用する際の注意点
長期優良化リフォーム推進事業の補助金制度は、改正された条例に基づいて実施されます。
以前の条例に比べ、補助対象となるリフォーム工事の内容や補助金の額が変わります。
そのため、補助金を受け取る前に、最新の改正内容を確認しておくことが大切です。
業者選びのポイント
補助金を受け取るには、指定されたリフォーム業者で工事を行う必要があります。
ただし、指定されたリフォーム業者だからといって、良い業者とは限りません。
リフォーム業者を選ぶ際には、以下のポイントに注意して選びましょう。
・過去の実績、口コミなどで評判が良い業者を選ぶ
・見積もりの内容や詳細が記載されているか
・リフォーム後の保証やアフターサービスの内容や期間を確認
上記を見て、納得できる業者を選びましょう。
まとめ
長期優良化リフォーム補助金を利用することで、耐震性や省エネ性の向上を図り、住宅の価値を高めることができます。
申請や工事の際には、改正された条例や業者選びのポイントに注意する必要があります。
リフォームについて検討されている、補助金について聞きたい方は、ぜひお問い合わせください。