使わないクローゼットを撤去したいけど、費用が高いと悩む方もいらっしゃるでしょう。クローゼットの撤去費用は、リフォーム工事のなかでそこまで高価ではありません。ただし、一度壊したものは元に戻すのが難しいため、しっかりと検討したうえでリフォームすることが大切です。
今回は、リフォームでクローゼットを撤去する費用相場や方法などを紹介します。
リフォームでクローゼットを撤去する費用
リフォームとしてクローゼットを撤去する場合、かかる費用は10~15万円前後が相場です。押し入れは間口や奥行きがほぼ同じサイズなのに対し、クローゼットはさまざまなサイズがあり、内部の状態も異なります。
そのため、撤去費用に幅があります。クローゼットの撤去費用の内訳は、以下のとおりです。
- クローゼットの撤去費用
- 廃材の処分費用
- 床・壁の補修費用
大きなクローゼットほど撤去に時間がかかり、廃材も多く出るので費用がかかります。また、家で使われている床材や壁紙によっても、補修費用が変わります。業者によって撤去費用が変わるため、撤去を依頼したい業者に必ず見積もりを取りましょう。複数の業者に見積もりを依頼すると、地域のおおよその相場もわかります。
リフォームでクローゼットを撤去する方法
リフォームでクローゼットを撤去する手順は、以下のとおりです。
- クローゼットを撤去してくれる業者を探す
- 見積もりを依頼する
- 見積額に納得したら契約する
- クローゼット撤去工事を行う
- 床や壁の補修をする
- 廃材を撤去する
クローゼットの撤去工事後、施主の希望があれば新たに棚などを設置できます。クローゼットの撤去工事にかかる工期は1~2日とリフォーム工事の中では短めです。一軒家はもちろんのこと、分譲マンションでも可能です。
クローゼットの撤去は単独でも、別のリフォームと併せてもおこなえます。たとえば、部屋全体で床材や壁紙を貼り替えたり、2部屋をつなげて1つの部屋にしたりする場合にクロゼーゼット撤去工事を同時に実施可能です。
複数のリフォームをまとめておこなったほうが、別の時期にリフォームをおこなうより費用や工期を短縮できるケースもあります。詳しくは、リフォームを依頼する業者と相談してください。
リフォームでクローゼットを撤去するメリット・デメリット
クローゼットを撤去するリフォームには、メリットとデメリットのどちらもあります。リフォームを行う前に、メリットとデメリットを確認しておきましょう。
メリット|部屋が広くなる
クローゼットを撤去すると、部屋が広くなって使い勝手がよくなります。クローゼットの中には壁の一部を出っ張らせる形で設置されているものもあり、部屋が狭くなったり、使い勝手が悪かったりするものもあるでしょう。撤去すればクローゼットの分、部屋が広く使えます。
クローゼット最大のメリットは広い収納スペースの確保です。しかし、整理されていないと中に何が入っているかわからない、ものを詰めこみすぎてカビが生えたといったデメリットもあります。
クローゼットが使いこなせない場合は、撤去して不用品を処分し、中が見えやすい棚などを設置したほうが管理もしやすいです。
デメリット|費用がかかり元に戻せない
クローゼットを撤去すると部屋が広くなる反面、リフォーム費用がかかり、一度撤去すると簡単に元に戻せません。前述したように、クローゼットの撤去費用の相場は10~15万円です。リフォーム工事の中では安価な部類ですが、それでも工面が難しい場合もあるでしょう。
また、クローゼットしか収納スペースがない部屋の場合、撤去後に荷物の収納場所に頭を悩ませる可能性もあります。特にコートなどたたんで収納できない衣服は、クローゼットでの収納が適しているため、本当に撤去してよいのか、よく考えましょう。
クローゼットが使いづらい場合、内部に仕切りや棚を設置すれば解決できるケースもあります。
クローゼット撤去はDIYで可能?
DIYで撤去するのは、不可能ではありませんが、以下の理由からおすすめできません。
1.解体工事には一定の技術が必要
2.解体で出た廃材の中には個人では処分が難しいものがある
3.解体するだけでなく床材・壁紙の補修が必要
DIYでクローゼットを撤去しようと試みたものの、途中で挫折して業者に依頼した事例もあります。
DIYは安価なイメージがありますが、大切な家に傷をつける恐れがあるため、業者に依頼した方が安心です。
リフォームでクローゼットを撤去する業者の選び方
クローゼット撤去を依頼できる業者はたくさんあるため、迷う方もいらっしゃるでしょう。ここでは、リフォームを依頼する業者選びのポイントを紹介します。
経験豊富な業者を選ぶ
クローゼットの撤去を依頼する業者を選ぶ際は、撤去工事の経験が豊富な業者を探しましょう。一口にリフォームといってもいろいろな種類があり、リフォーム会社によって得意分野が異なります。
たとえば、外壁塗装やエクステリアのリフォームを得意とする業者よりも、屋内設備のリフォームを得意とする業者に依頼したほうが、仕上がりも満足しやすいでしょう。クローゼットを撤去後のスペースの活用法も相談に乗ってもらえるかもしれません。
現在は、ホームページ上で施工実績を公開している業者もあるため、業者探しに活用してください。
可能ならば施工事例を見せてもらう
リフォーム業者に相談する際、可能ならば施工事例を写真付きで見せてもらいましょう。現在は、リフォーム工事の過程を写真で記録している業者も多いため、写真を見せながら「このような工事ができます」と説明してくれる業者もあります。
施工事例を見せてもらえれば、より安心して依頼できます。施主も撤去工事のイメージがより具体的になり、相談もしやすくなるでしょう。施主とリフォーム業者の間でイメージの食い違いも生じにくくなります。
気軽に相談ができる
優良なリフォーム業者は、気軽に何でも相談できます。リフォーム工事を依頼する施主の中には、業者に聞きたいことがたくさんある方もいるでしょう。また、相談していく中で曖昧だった要望が具体的になる場合もあります。
しかし、リフォーム業者が聞く姿勢を示してくれないと、施主もなかなか相談ができません。
お互いに十分な意思疎通ができないままリフォーム工事をおこなうと、希望通りの仕上がりができなかったなど、トラブルが発生する恐れもあります。
現在は、対面のほかメールや電話、オンラインなどさまざまな相談方法があるので、まずは相談しやすい方法で業者に希望を伝えてみましょう。業者が迅速かつ丁寧に相談に乗ってくれる会社ならば、期待できます。
業者選びに迷ったら相見積もりを利用する
優良なリフォーム業者が複数あり、なかなか選べない場合は相見積もりをしてみましょう。相見積もりとは複数の業者から見積もりを取って内容を比較するものです。相見積もりからは、以下のようなものがわかります。
- リフォーム費用のおおよその相場
- リフォーム業者ごとの特徴
見積書がわかりやすい業者は、説明も丁寧で質問にもすぐに答えてくれる傾向があります。相見積もりを歓迎している業者も多いので、積極的に利用してみましょう。さらに相見積もりを利用すると、リフォーム費用の交渉もしやすくなります。
使わないクローゼットは撤去しよう
家族構成が変わって使わなくなったクローゼットを撤去すると、部屋が広くなります。また、クローゼットを撤去した場所に、使い勝手の良い収納グッズを設置するのも方法の1つです。クローゼットの使い道に悩んでいる方は、撤去も検討してみましょう。リフォーム工事を依頼する業者選びに悩んでいる方は、弊社にご相談ください。お客様のご要望を丁寧にお聞きしたうえで最適な工事を提案いたします。
Q クローゼットを撤去して耐震強度が下がりませんか?
A クローゼットの中には重要な柱などは通っていないので、耐震強度が大幅に下がる可能性は低いです。安心してください。
Q撤去費用が高額になりがちなクローゼットの特徴はありますか?
A大型のクローゼットや、内部に棚や仕切りが多いクローゼットは撤去費用が高額になる傾向があります。