玄関のアプローチは家の顔ともいえます。おしゃれなアプローチはすてきですが、見栄えばかりを重要視していると安全性が軽視されがちです。
玄関アプローチを造る際は滑らない素材を選びましょう。今回は、玄関アプローチを造る際におすすめの滑らない素材などを解説します。
滑りやすい玄関アプローチが引き起こす危険性
玄関アプローチが滑りやすいと、転倒事故の危険性が増します。転倒の仕方が悪ければ、打撲だけでなく骨折する恐れもあるでしょう。特に、子どもや高齢者は危険です。子どもは頭が大きいのと受け身がとれないので、頭を強打する恐れもあります。
高齢者の場合は、一度の転倒で寝たきりになるほどのケガをするかもしれません。晴れの日は問題なくても、雨の日や雪の日は一気に滑りやすくなる玄関アプローチは、要注意です。
また、高齢者や子どもは、ちょっとした段差でもつまずく恐れがあります。玄関アプローチに段差や傾斜・段差の両方がある場合は、転倒リスクがより高まるでしょう。
滑らない玄関アプローチを造る方法
玄関アプローチは、外出する限り毎日使うものです。安全性が高いほうがなにかと安心です。ここでは、滑らない玄関アプローチを作る方法を紹介します。
これから家を新築する方や玄関アプローチをリフォームする予定のある方は、参考にしてください。
滑りにくい素材を使う
玄関アプローチに使える素材はさまざまですが、滑りにくさを重要視した場合、以下のような素材がおすすめです。
- インターロッキング
- 洗い出し
- レンガ
- 枕木
- タイル
インターロッキングと洗い出しは、コンクリート素材の舗装材です。インターロッキングは水はけが良く、洗い出しは転ばない程度の凹凸がついているので滑りにくくなっています。水はけが良く滑りにくい素材ならば、転倒のリスクをかなり減らせます。
レンガや枕木、タイルはおしゃれな玄関アプローチを作りたい方に人気の素材です。レンガや枕木は滑りにくく、浸水性が高いのが特徴です。タイルは、屋外用の滑りにくいものを使えば転倒のリスクを減らせます。さらに、枕木は転んだ場合もコンクリートや石に比べると、ケガをしにくいメリットがあります。
水はけを良くする
玄関アプローチにいつまでも水が溜まっていると、滑りやすさが増します。また、コケやカビの原因にもなるでしょう。寒冷地では、水はけが悪いアプローチは冬場に凍結もしやすく、より滑りやすさが増します。
土がむき出しのアプローチは、ぬかるんで足を取られやすくもなるでしょう。窪地になっていて水が溜まりやすい、日陰で水が蒸発しにくい場合は、水はけの良い素材を地面に敷くなど工夫してください。
水はけを良くすれば滑りにくさが増すだけでなく、玄関の手入れも簡単になります。
日当たりを良くする
特に寒冷地の場合、冬場は雪が凍って滑りやすさが増します。雪を早く溶かすには、玄関の日当りを良くする工夫をしましょう。雨が多い季節も、日当りが良ければ早く乾きます。
また、日当りが良ければコケやカビが発生しにくいメリットもあります。
ただし、日当たりが良いと雑草も伸びやすいので、土の部分を残さないなど工夫も必要です。
手すりをつける
勾配やでこぼこがどうしても解消できない玄関アプローチには、手すりを付けましょう。手すりがあれば、体を支えて歩けます。また、転びそうになったときはとっさにつかまれば転倒を防げるでしょう。階段の上り下りもかなり楽になります。
手すりを付けるだけなら、1日あれば設置可能です。年齢を重ねて足腰が弱ってきたと感じたときは、手すりを設置してみましょう。今は、玄関アプローチの雰囲気を壊さないおしゃれな手すりも豊富です。
滑らない上に安全性の高い玄関アプローチを造るコツ
最後に、滑りにくいうえに安全性の高い玄関アプローチを造るコツを紹介します。防犯性の高い家を造りたいと考えている方は、参考にしてください。
侵入しにくいデザインのアプローチを造る
空き巣は窓から忍び込むイメージがありますが、外部から侵入される際の経路の20%近くは玄関です。玄関は人が出入りする場所なので、鍵さえ開いていれば侵入してもあまり注目されません。鍵が古いと解錠も簡単です。
侵入しにくいデザインは、オープン外構であったり、玄関前に立つとセンサーで明かりがついたりするものが挙げられます。住宅地であまり人目がない場所ならば、オープン外構でも問題ないでしょう。空き巣は、人目につくのを嫌います。プライバシーの保護も必要なので、業者と相談しながら決めましょう。
ドアホンはモニター付きが安心
ドアホンはモニター付きが安心です。モニターが付いていれば誰が来たのか家の中から確かめられます。また、録画機能が付いているモニターならば、留守中に不審者がきた場合も録画されているので安心です。
玄関アプローチをリフォームするときは、ドアホンのモニターも交換する絶好の機会です。今まで一般的なチャイムしか付いていなかった場合は、防犯性を高める上でもモニター付きのものに交換を検討しましょう、
迷ったら業者に相談しよう
玄関アプローチのデザインは豊富なので、どんなデザインにすれば滑らない玄関ポーチを作れるか迷う方も多いでしょう。そのような場合は、遠慮なく業者に相談してください。経験豊富な業者ならば、地域の気候を考えたうえで、どのような素材やデザインで玄関アプローチを作ればいいのか、アドバイスをくれます。
また、インターネットを使えば、いろいろな玄関アプローチの施工例を見つけられます。自分が抱えている悩みと同じような悩みを持ちながら、玄関アプローチを造ったりリフォームしたりする人の玄関アプローチを見れば、どのように作ったらいいか参考にもなるでしょう。
介護リフォームなら介護保険が使えることもある
家に要介護者がおり、介護のために玄関アプローチを造ったりリフォームしたりした場合は、介護保険が使えます。要介護・要支援の認定を受ける必要がありますが、最大で20万円まで工事費の補助が出ます。玄関アプローチのリフォームは10万円以上の費用がかかるケースが多いので、経済的な負担を減らせます。
なお、補助金は後払いで、市役所などの担当課に必要な書類を提出すると後日支払われます。ですから、工事費用は一度全額用意しなければなりません。介護リフォームを手がけた経験がある業者なら、書類の書き方や提出の時期などもわかっています。ケアマネージャーなども相談に乗ってくれるでしょう。
また、自治体によっては独自の補助金を出しているところもあります。介護保険と併せて使えば、かなり経済的な負担を減らせます。
滑らない玄関アプローチは安全性が高い
玄関アプローチは外に出る限り利用するので、安全性が高いほうが安心です。
デザイン性を重視した玄関アプローチが経年と共に使いにくくなった場合、滑りにくく安全性の高い玄関アプローチにリフォームを検討してみましょう。
玄関に手すりを付けるだけでも、滑りにくさがかなり高まります。また、水はけを良くすれば、冬の凍結も防げます。滑らない玄関アプローチを造りたいが、迷っている方は、ぜひ当社にご相談ください。お客様の話をしっかりお聞きしたうえ、最適な提案をさせていただきます。
Qじゃりの玄関アプローチは滑りやすいでしょうか?
A製品に寄りますし、でこぼこした場所は歩きにくいので敷石を敷くなど工夫しましょう。
Q土の部分はコンクリートなどで覆ったほうがいいのでしょうか?
Aぬかるみが酷く、管理が大変な場合は検討してください。