玄関のリノベーションを考えている方へ、おしゃれなリノベーションアイデアや工事費用について詳しくお教えします。玄関は家族が毎日出入りするのに使う場所というだけでなく、来訪者を迎える“家の顔”でもあります。リノベーションするなら、アイデアを活かして個性的で素敵な玄関にしてみませんか？さまざまな理想を叶えるリノベーション例をぜひご覧ください。
玄関のリノベーションに必要な金額の相場は？
玄関のリノベーション工事にかかる費用は非常に幅があり、相場はいくらと決めるのが難しいほどです。むしろ先に予算を決めて、予算の範囲内でできることを模索する方が費用の目星が付けやすいでしょう。
とはいえ、まったく目安がないわけではありません。戸建てのリノベーション工事の費用相場は坪単価10万～70万円と言われています。また、一般的な玄関のサイズは3畳（5.47平方メートル＝約1.5坪）です。そのため、15万～105万円程度で予算を考えるといいでしょう。
あらかじめ見積もりを取ることで費用の見通しを付けることが可能です。希望を詰め込んだ場合や低コストにする場合など、複数のパターンで見積もりを出してもらうことをおすすめします。
おしゃれな玄関にリノベーション
リノベーションするならおしゃれな玄関にしてみてはいかがですか？毎日使う家族は気分が明るくなり、自信を持って客人を招くこともできます。ここからはおしゃれな雰囲気になるリノベーションアイデアをご紹介します。
ライトにこだわる
風水では玄関が明るいと「良い気」が入ってくると言われます。ただ、大きな窓から自然光を取り込むのは、構造や防犯面から少々難しいです。そのぶん照明にこだわってみるのはいかがでしょうか？玄関はそれほど広い空間ではないため、個性的なペンダントライトを付けると存在感を倍増させられます。また、間接照明も落ち着いた雰囲気になって素敵です。
床や壁の素材にこだわる
床や壁の素材選びでも玄関の雰囲気は大きく変わります。靴を脱ぐ「たたき」は砂など汚れが付きやすい箇所です。タイルやモルタル、石は、水洗いできるのでメンテナンスが楽です。モルタルや石は暗い色なので汚れが目立ちません。一方で、タイルは色やデザインを選ぶ楽しさがあります。
壁の仕上げ材は、壁紙だけでもさまざまな種類があります。壁紙以外の選択肢も豊富で、こだわるととても面白いです。無垢材のような木目は優しい印象、タイルは重厚な雰囲気になります。漆喰は和モダンなテイストになる上、消臭・除湿効果があり靴が並ぶ玄関との相性も良いです。
玄関ドアの色やデザインにこだわる
家人よりも先に来訪者を最初に迎え入れるのが玄関ドアです。玄関ドアは家の雰囲気を印象付ける重要な存在と言っても過言ではありません。和風、ヨーロピアン調、アンティーク調…ドア一枚でもテイストは多種多様です。さらに、色の違いでも印象は変わります。玄関ドアを家族の好きな色にして個性を発揮するのも楽しいでしょうね。
ドアは開け閉めするときの感触がそれぞれで異なります。モデルルームでドアの使い勝手をチェックしておくことも大切なポイントと言えるでしょう。小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では引戸が人気です。
シンプルで機能的な玄関にリノベーション
玄関は屋外と屋内をつなぐ空間ということもあり、想像以上に多くの物が集まります。収納を甘く考えていると置き場に困って、玄関がごちゃごちゃしがちです。屋外で汚れた物を家の中にしまうのは少々不便ですよね。玄関をシンプルですっきりとした印象にするためのリノベーションアイデアをお教えしましょう。
大容量の収納棚を設置
レインブーツや冬用のロングブーツなど、靴の中にも意外とかさばるものがあります。また、子供の遊び道具、ペットのお散歩グッズ、ガーデニング用品などはサイズもさまざまで量も増えがちです。リノベーションをするなら、収納したい量プラスアルファの容量で収納スペースのサイズを確保できることが理想といえます。いっそ家族用に便利なオープン収納のある玄関と来客用にスッキリとした玄関を分けて設けるのも一つの手です。
ベンチをとりつける
玄関にあると想像以上におしゃれで便利なのが「ベンチ」です。ベンチはインテリアのアクセントになり、観葉植物などを置くことで飾り棚のような役割も果たします。また、靴を履くのにも使い勝手が良く、足元につっかけをしまえば生活感を抑えることが可能です。
造作家具としてベンチを設置するなら費用は約10万～25万円程度になるでしょう。コストを抑えるならDIYやチェストを置くことでも対処できます。
広々としたゆとりのある玄関にリノベーション
思い切って玄関の間取りを変えるのもリノベーションの醍醐味です。玄関を“靴を脱ぐ場所”という機能だけでなく、「屋内と屋外をつなぐ空間」と捉えてみると、アイデアが広がりそうですよね。そこで、玄関スペースを広く取る場合のリノベーションアイデアを見ていきましょう。
窓をつける
壁を解体して構造部分のみ残すフルリノベーションなら、窓のサイズや位置も変更できる可能性が高いです。玄関ドアの幅を広げて、採光用の窓を付けると玄関内はとても明るい雰囲気になります。もしくは、玄関ドアの脇に小窓を付けてみてはいかがでしょうか。閉塞感を抑えられ、来訪者を窓からチェックできて便利です。
ただ、玄関付近の窓は防犯対策を怠ってはなりません。窓ガラスを割って侵入されないように幅を狭くしたり、強化ガラスを入れておいたりすることをおすすめします。
大きめの鏡をとりつける
狭い玄関も広く見せられるテクニックがあります。それは、大きな鏡を置くことです。鏡は光を反射して窓のような解放感を演出してくれます。玄関に大きな鏡があると、出掛ける前に身だしなみの全身チェックができる良さもあります。
実際に玄関スペースを広くする
間取りを少々変更して、玄関スペースを拡張すると使い勝手は大きく変わります。玄関ホールや内廊下を削って靴を脱ぐたたき（土間）を広く取るメリットは靴が脱ぎやすくなるだけではありません。自転車などアウトドアの趣味を持つ人なら、作業スペースにできてとても便利です。
また、玄関前のポーチを拡張することでも快適性が向上します。段差がある場合は、スロープにしたり、傾斜のゆるやかな階段にしたりしてはいかがでしょうか。家の外観に優雅さが増します。バリアフリー化は工事費用の助成制度が使えるケースもあります。
趣味を楽しむ玄関にリノベーション
玄関をリノベーションするなら、趣味を楽しむ空間として使えば、より有効活用になります。機能が乏しいものだと高額な費用をかけるのが惜しく思えるもの。ですが、趣味のスペースを作ると考えれば、より楽しくリノベーション計画を進められるのではないでしょうか。
広めの玄関ホール・土間を作る
玄関のスペースを広く取り、靴を脱ぐ場所プラスアルファの活用をしてみましょう。土間を広くすれば、自転車をディスプレイするように置くことができます。また、アウトドアグッズの保管スペースを設けるのもおすすめです。屋外で汚れたものを室内へ持ち込まずに済みます。
ディスプレイスペースを作る
玄関に趣味の物を飾れば、毎日眺められるのはもちろん、来客にも披露できる楽しさがあります。近年、スニーカーをコレクションするのが人気ですが、扉の付いた靴箱にしまうのではなくオープン収納にするのも一つの手ですね。また、手芸やアートが趣味ならば、靴箱の上に飾り棚を設けてみてはいかがでしょうか。季節に合わせてディスプレイを変えると日々新鮮な気持ちで過ごせそうです。
玄関は家の顔。自分らしさを表現
玄関も工夫次第で素敵な空間に変えることができます。来客をいつでも迎え入れられるスッキリとした空間を保てると良いですね。それだけでなく“家の顔”とも言われるように、我が家らしさが溢れるインテリアやディスプレイを考えるととても楽しいでしょう。
