雨の日が続く梅雨の時期は家の中で過ごす時間が多く、つい紫外線対策を怠りがちです。しかし、紫外線は雲や窓を通り抜けて肌まで届くため、日焼け対策が欠かせません。
この記事では、家の中でできる紫外線対策方法や梅雨の時期の紫外線量について解説します。ご自身でできる対策を見つけて実践し、日焼けのない美肌を目指しましょう。
雨の日に家の中にいても紫外線対策は必要ない?
梅雨の季節、雨の日に家の中にいるのであれば紫外線対策は必要ないと思っていませんか。実は雨の日に1日中家で過ごしていても、紫外線対策は欠かせません。なぜなら、紫外線は雲の多い空からも降り注ぎ、さらに窓ガラスを透過して家の中に入ってくるからです。
たしかに、晴れの日に外に出るときと比べると、浴びる紫外線は少ないです。また、窓のない部屋で過ごしていれば紫外線の心配はありません。しかし、窓がある限り、肌に紫外線が届いてしまいます。
紫外線は少量でも肌にダメージを与えるため、紫外線対策をしましょう。
梅雨の時期の紫外線量
梅雨の時期の紫外線量は、年間のうち少ない方だと思っている方は多いかもしれません。実際に2023年につくばで観測された月ごとのUVインデックスのデータを確認すると、梅雨の時期である6月・7月の紫外線量が多いと示されています。
5月と比べると6月の紫外線量は若干少ないものの、同程度の紫外線量が降り注いでいます。7月になると紫外線量は一気に多くなると読み取れます。
また、晴れているときと比べて、雨やくもりの日の紫外線量も気になるでしょう。快晴のときと比較すると、雨の日は約30%、くもりの日は約60%の紫外線が空から降り注いでいます。
晴れていないからといって紫外線対策を怠ると、うっかり日焼けを引き起こしてしまうため雨の日でも紫外線対策をするよう注意しましょう。
家の中で使える紫外線対策アイテム
外へ出かけるときには、日焼け止めを塗ったり日傘をさしたりして紫外線対策をする方も、雨の日に家の中で過ごす場合は紫外線対策をしていない方もいるのではないでしょうか。
雨の日に家の中で使える紫外線対策アイテムは、主に3つあります。
●塗る日焼け止め
●飲む日焼け止め
●UVカットの洋服
あなたに合う方法で紫外線対策をして、うっかり日焼けを防ぎましょう。
塗る日焼け止め
雨の日に1日家の中で過ごす日であっても、顔や首まわり、腕などに塗る日焼け止めを使いましょう。
ちなみに、日焼け止めのSPF・PA値は高くなくても大丈夫です。普段使い用として、肌に優しい日焼け止めを選びましょう。なぜなら、晴れの日や外に出たときと比べると、紫外線量は少ないからです。
SPF・PA値を重視するよりも、保湿力の高いものや石鹸でオフできるものを選ぶと肌に負担がかかりにくいためおすすめです。普段の日焼け対策であれば、SPF・PA値が高くなくても問題ありません。
飲む日焼け止め
飲む日焼け止めは、継続して飲むと紫外線対策ができるアイテムです。身体の内側から紫外線によるダメージを少なく済むよう働きかけてくれます。
なかには日焼けした肌を守る機能や美容をサポートしてくれる機能も兼ね備えているタイプがあり、シワやシミの予防に役立つでしょう。
ただし、飲む日焼け止めだけでは日焼け対策は万全と言えません。なぜなら紫外線を浴びた肌に少なからずダメージが蓄積してしまうからです。
あくまでも塗る日焼け止めのサポート的な役割があると考えておきましょう。
UVカットの洋服
身体の日焼け対策として、UVカットの洋服を着用する方法もあります。
近年、UVカット素材・UVカット加工の洋服が手軽に購入できるようになりました。日焼けを防ぐために、家の中でも長袖で全身を覆うUVカットの洋服を着ると紫外線を浴びずに済みます。
また薄手より厚手、淡い色より濃い色の洋服だと、より紫外線をカットする効果が高いです。これから購入する方は、ぜひ参考にしてください。
家の中で過ごす日が多い梅雨に有効な窓まわりの紫外線対策方法
家の中で過ごす日が増える梅雨時期に、毎日日焼け止めを塗る気になれない方もいるでしょう。ご紹介した紫外線対策アイテムに抵抗を感じるのであれば、窓まわりの紫外線対策がおすすめです。
有効な窓まわりの紫外線対策方法は、以下の通りです。
●UVカットフィルムを貼る
●UVカットカーテンを設置する
●UVカットの窓ガラスに替える
実行できる対策方法がないか、確認してください。
UVカットフィルムを貼る
窓にUVカット効果を持つフィルムを貼れば、室内の紫外線対策ができます。
UVカット率は80%や99%など、商品によってさまざまです。家の中で日焼け止めを塗りたくない方は、できるだけUVカット率の高い商品を選びましょう。
UVカットフィルムを窓に貼れば、家の中にいるときに特別な紫外線対策をしなくても日焼けを気にせず過ごせます。
UVカットカーテンを設置する
UVカット素材のカーテンを窓に設置して、紫外線対策をする方法もあります。カーテンを閉めている間は、紫外線が家の中に入ってきません。
UVカットカーテンは、商品ごとにUVカット率が記載されています。できるだけ紫外線を浴びたくない方は、UVカット率の高い商品を選びましょう。
ただし、全ての光を遮ってしまう遮光カーテンを選ぶと、カーテンを閉めている間家の中が暗くなってしまいます。そのため、自然光を取り入れて生活をしたい方はUVカット加工のレースカーテンを選びましょう。
UVカットの窓ガラスに替える
窓ガラス自体をUVカット仕様に変えれば、それ以上の対策が必要ありません。もちろん、カーテンを開けたままでも紫外線を家の中に侵入させないため、自然光を取り入れながら紫外線対策ができます。
ただし、窓の取り替えには一定の費用がかかるため手軽に実施できません。UVカットガラスの費用相場は、約1万7000円~/㎡です。すべての部屋の窓ガラスを取り替えるには大きなコストが発生するため、あらかじめ理解しておきましょう。
紫外線が与える肌への影響とは
紫外線を浴びると日焼けをするとわかっていても、具体的にどのような影響を及ぼすかまで理解していない方は多いのではないでしょうか。
ここでは、以下のように紫外線の種類ごとに異なる肌への影響について解説します。
●UV-Aが与える影響
●UV-Bが与える影響
UV-AとUV-Bの違いを理解し、それぞれが与える影響について確認しましょう。
UV-Aが与える影響
UV-Aとは、波長が長く、エネルギーの弱い紫外線です。生活紫外線と呼ばれ、シミやたるみ、毛穴の開きの原因になると考えられています。
UV-Aを浴びた肌は、見た目では焼けたと感じにくく、うっかり日焼けと呼ばれる紫外線です。
波長の長いUV-Aは雲だけでなく、ガラスやカーテンもある程度通過します。梅雨の時期で家の中でばかり過ごす日が続いても、UV-Aを浴びてしまうためしっかり対策しましょう。
UV-Bが与える影響
UV-Bとは、波長が中程度でエネルギーの強い紫外線です。表皮に強く作用し、アウトドアで紫外線を浴びて赤く炎症を引き起こします。シミやそばかす、皮膚がんの原因になると考えられています。
住宅に使われている3mm以上の厚さの窓ガラスであればUV-Bの99%は遮断され、家の中にほとんど侵入しません。家の中にいると皮膚が炎症を起こすような日焼けをしない理由は、UV-Bを室内で浴びにくいからです。
雨の家の中では、UV-Bを意識した紫外線対策をする必要はないでしょう。
うっかり日焼けしたあとはアフターケアを忘れずに
雨の日に家の中で過ごすからといって紫外線対策を怠ると、うっかり日焼けをしてしまいます。うっかり日焼けをしたあとは、アフターケアを忘れないようにしましょう。
また、日焼けをした皮膚は敏感になっています。熱を持っている状態であればまずは冷やし、ほてりが引いたら保湿を丁寧に行います。刺激の少ない洗顔を使い、丁寧に化粧水を肌にパッティングして保湿をしましょう。
さらに、シミやそばかすなどの対策のために、美容液やシートマスクを活用して肌に栄養を与えるケアもおすすめです。
雨の日に家の中で過ごす場合でも紫外線対策をしよう
雨の日に家の中で過ごす場合でも、窓からUV-Aが入ってくるため紫外線対策をしましょう。UV-Bはほとんど入ってこないため、SPF・PA値は高くなくても問題ありません。日常的に使える日焼け止めがおすすめです。
また、窓に紫外線対策をする方法も検討しましょう。梅雨があけるとぐっと紫外線量も多くなっていきます。家の中での紫外線対策のために、UVカットフィルムや窓ガラスのリフォームを検討する際は、ぜひ弊社へお問合せください。
Q:雨の日に家の中にいても紫外線対策は必要ない?
A:UV-Aは窓ガラスを通り抜けて家の中に入ってくるため、家の中でも紫外線対策は必要です。
Q:家の中で使える紫外線対策アイテムは?
A:以下の3つを活用しましょう。
●塗る日焼け止め
●飲む日焼け止め
●UVカットの洋服