キッチンやバスルームなどの水回りは毎日のように使う設備ですから、月日が経つごとに汚れや不具合が目立つようになってきます。また、経年劣化は故障を引き起こしたり事故の元になったりするので見過ごせません。そこで今回は水回りのリフォームの進め方や費用についてご紹介します。費用の相場だけでなく安く抑えるコツなどもお教えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
【気になる！】水回りリフォームの費用相場
水道だけでなく電気やガスとも関連が深い“水回り”は、生活する上で欠かせない設備です。快適な毎日を過ごすためにも、経年劣化による不具合が出る前にリフォームを検討しておくことをおすすめします。
水回りのリフォームは、設備を部分的にリニューアルするものからシステムキッチンやシステムバスなどセットをまるごと入れ替える大規模なものまで、やり方は多種多様です。まずは気になるリフォーム費用の相場をチェックしていきましょう。
キッチンのリフォーム費用相場
多くのご家庭で、流し台、ガスコンロ、収納といったさまざまな機能が備わった「システムキッチン」が使われています。システムキッチンを入れ替える場合、シンプルなI型の標準グレードは50万円程度から、大きなサイズやハイグレード品で揃えれば150万円を超えることもあります。ガスコンロやビルトイン食洗器の入れ替えだけなら、費用は一箇所で約10万～30万円程度です。
バスルームのリフォーム費用相場
バスルームをまるごとリフォームするなら、費用の相場は100万円程度になります。既存のバスルームに浴室乾燥機や手すりを付けるようなリフォームであれば、費用は数万～50万円以内に抑えることも可能です。バリアフリー化のリフォームならば、補助金や助成金が出る制度があります。
トイレのリフォーム費用相場
トイレは、リフォームの内容により費用が大きく変わる設備です。例えば、古くなったクロスの貼り替え、既存の洋式トイレにウォシュレットを設置する程度なら数万円でできます。便器を交換する場合、標準グレードは20万円台、ハイグレード品なら30万円以上になるものもあります。和式から洋式への変更は、標準グレードで一式30万～50万円程度になります。
洗面所のリフォーム費用相場
蛇口と洗面ボウルの周辺に収納棚が付いた「システム洗面台」の交換は、標準的なものだと設置工事費用込みで20万円台です。ハイグレード品なら100万円規模になることもあります。システム洗面台ではなく、蛇口や洗面ボウルなどを自由に組み合わせて造作することで家のイメージチェンジを図るのも良いでしょう。蛇口の取り換えなら1万円程度からできます。
水回りリフォームの費用を抑える5つのコツ
水回りのフルリフォームは高額になるイメージをお持ちではありませんか？ここではリフォームの費用を抑えるポイントをご紹介します。コツを活かして賢くリフォームしましょう。
1.優先度・緊急度を整理
たとえばキッチンをリフォームすると言っても、システムキッチンを丸ごと入れ替えるばかりではありません。不具合の出ている箇所を中心に、優先度や緊急度の高いものから新しくしていけばいいのです。その際、最新やハイグレード品ではなく型落ちや低グレードのものにしたり、DIYできる収納などは自分で工夫してみたりすることでも費用を抑えられます。
2.補助金・助成金を活用
リフォームの目的がバリアフリー化や省エネ化の場合、助成制度を利用できることがあります。介護保険制度や自治体が実施していますので、工事の前に調べてみてください。補助金や助成金を受け取るには、事前申請する必要があり、ケアマネージャーに書類作成を依頼しなければならないケースもあるので余裕を持って計画しましょう。
3.一貫施工のリフォーム会社に依頼
リフォームを依頼する業者の選び方次第でも費用を安く抑えることができます。水回りリフォームに対応する業者はさまざまありますが、設計・提案から工事まで一貫して対応できるような会社がおすすめです。自社で一貫施工できると、余分なマージンを払わなくて済みます。
4.「まとめてリフォーム」を検討
水回り設備のリフォームを複数箇所まとめて頼むことで割り引きしてくれる業者もあります。まとめて発注することで技術者の人件費を抑えられたり、部品の仕入れを安く済ませたりできるためです。「まとめてリフォーム」はキャンペーンとして実施していることもありますが、依頼する際に「まとめて依頼するので値引きできませんか？」と聞いてみるのも一つの手です。
5.適切なタイミングでリフォーム
ひとくちに水回りと言っても、耐用年数は設備それぞれで異なります。一般的にトイレが約10年、バスルームが約15年、洗面所とキッチンは約20年です。ただ、給湯設備の耐用年数は約10年と考えられています。それぞれの耐用年数を目安にリフォーム費用を準備しておくと安心です。
