駐車場をリフォームして、見栄えや使い勝手を良くしませんか!「駐車場のリフォームって、どうすれば良いの?」という方へ、代表的な駐車場のタイプやリフォームの注意点について解説します。ほかにも機能性や、デザイン性を向上させるリフォームアイデア、法律・税金に関わる注意点もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
駐車場は3つのタイプがある
ひとくちに“駐車場”と言っても、さまざまなタイプがあります。まずはどんな形状の駐車場があるのかをご紹介します。それぞれに特徴、メリット・デメリットがあるので、リフォームの参考にしてください。
舗装のみのオープンタイプ
敷地内に車を止めるスペースを確保さえできれば、“駐車場”にすることは可能です。砂利敷きのような最低限の整備でも良いですが車を動かす際に石が飛ぶこともあるので、アスファルトやコンクリートで舗装するのがより好ましいです。それぞれの費用相場ですが、砂利を敷く場合は約4万円~、アスファルト舗装の場合は約14万円~、コンクリート舗装の場合は約20万円~となります。
カーポートタイプ
舗装された地面に立てた柱に屋根を付けた駐車場を「カーポート」と呼びます。屋根があることで、紫外線による塗装の劣化や車内が高温になるのを多少は防いでくれます。また、雨除けや飛来物による損傷の防御にもなります。カーポートの設置費用の相場は35万円~です。
ガレージタイプ
ガレージとは言わば「車庫」のことで、屋根だけでなく車を囲う壁がある駐車場を指します。屋根と壁で囲われているので、カーポートよりもしっかりと紫外線・雨・風から車を守ってくれます。また、車が外から見えづらくなることで防犯効果につながる点もメリットだと言えるでしょう。なお設置費用の相場はほかのタイプよりも高めで、100万円~になります。
機能性にこだわる
駐車場を“ただ単に車を止めておくだけのスペース”と考えるのではなく、機能的に活用してみてはいかがでしょうか。機能性にこだわることで、愛車を自然の脅威や犯罪から守れます。駐車場の設備をどこまで充実させるべきかを迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
カーポートで雨の日も安心
駐車場に屋根があるのと無いのとでは、仕様に際する快適さに差が出ます。特に雨の日は、屋根があると便利です。屋根が無いと、車のドアを開けて傘を差す間にも濡れてしまいますよね。駐車場から玄関までをカーポートの屋根と家の庇(ひさし)を上手くつなげられれば、ほとんど濡れずに帰宅できます。
愛車と住まいの防犯対策
駐車場を整備するならば、防犯面にもこだわることをおすすめします。車の盗難の場合、自宅で被害に遭うケースは少なくありません。駐車場の入口に何も付けないよりもチェーンを張る方が防犯効果があり、さらにはゲートやシャッターを設置すればより安全性が高まります。
また、人感センサーライトも防犯効果が高いです。窃盗犯は物陰に隠れて、車のドアや玄関ドアをピッキングします。死角になりがちな場所に反応するように人感センサーライトを設置すると良いでしょう。特に運転席側や玄関前を照らすのは有効性が高いうえに、家人が夜間に帰宅する際に手元が見やすく利便性もあります。
デザイン性にこだわる
駐車場は自宅の一部なので、機能性だけを追究するのではなくデザイン性にもこだわりたいですよね。せっかくリフォームするのであれば、周囲から「素敵!」と言われるような駐車場にしませんか。ここからは、駐車場のリフォームに役立つデザインアイデアをご紹介します。
住まいのしつらえを整える
部屋に置く家具や小物を「インテリア」と言いますよね。インテリアは室内の装飾ですが、家の周りの設備を揃えたり、タイルや草花で装飾したりすることを「エクステリア」と言います。駐車場の舗装やゲートを家のドアのデザイン、壁の色や質感と揃えると統一感が出るのでおすすめです。エクステリアにこだわることで、高級感のある家になります。
舗装はコンクリートだけじゃない
駐車場の舗装にデザイン性を加えてみるのはいかがでしょうか?ただ単にコンクリートを敷き詰めるだけではのっぺりとして単調な雰囲気になりますが、間に石や人工芝でラインを引くと目印ができて駐車しやすくなるうえに華やかさが増します。ほかに、舗装面を全体的に装飾するのも素敵です。舗装の仕上げの方法として、タイル、石材、レンガ、コンクリートを装飾する「インターロッキング」、環境に優しい素材を用いて土のように見える「エコソイル」などがあります。
駐車場リフォームの注意点
駐車場の大きさや形状によっては建築確認申請が必要になったり、固定資産税が掛かってきたりします。そのため、十分な知識を持った施工業者に依頼することが大切です。その際に業者任せにするのではなく、依頼者も基本的な知識を身に付けておくようにしましょう。
建築確認申請が必要?
カーポートやガレージには屋根や柱があるので、建築基準法では“建築物”として扱われます。基本的に、建築物には工事前に建築確認申請が必要です。ただし、場合によっては申請が要らないこともあります。申請の進め方については、工事を依頼する業者や自治体の担当窓口に相談してください。
固定資産税がかかる?
固定資産税とは、土地や家屋にかかる地方税のことです。駐車場においては、屋根と3面以上の壁があるガレージ(車庫)は「家屋」とみなされることがあります。また自宅の敷地内(住宅用地)にある駐車場は固定資産税の減免対象になりますが、離れた場所にある場合は「雑種地」として個別に固定資産税が課されます。
なお課税対象は登記の有無ではなく、現況によって判断されるので申請の必要はありません。ただし、自治体の職員による実地調査が行われた際には正しい情報を伝えましょう。調査を拒否したり誤った報告をしたりすると、最悪の場合は処罰を受けることがあります。
まとめ
駐車場は車を止められれば最低限の機能としては問題ないですが、機能性やデザイン性にこだわることでさらに便利になるうえにマイホームの高級感を高められます。一方で、建築基準法や税金に関わる設備でもあるので、事前にしっかりと検討してからリフォームに着手することをおすすめします。とは言え、非常に奥が深いジャンルです。不明な点や気になることがあれば、ぜひプロに相談してみましょう。