瓦屋根の劣化が気になり、「そろそろリフォームの時期かな?」と考えている方もいますよね。今回は、4種類のリフォーム方法や費用相場、補助金などについて紹介していきます。安心してリフォームを行うためにも知っておいて欲しい注意点もまとめているので、参考にしてください。
瓦屋根のリフォーム4種類の作業内容・特徴
瓦屋根に関わるリフォーム工事について4つ紹介します。
塗装工事
塗装工事は、その名の通り現状の屋根に塗装をするリフォーム方法です。屋根材の傷みが少ない時におすすめです。まず屋根を洗浄して、屋根材にあった塗料を塗ります。
屋根は定期的なメンテナンスが必要です。
なお、屋根材の種類によって塗装の期間が変わります。屋根材の種類別に一例を紹介します。
・スレート:5年~
・日本瓦(和瓦):塗装は基本的に必要なし
・セメント瓦:7年~
環境や気候などによって屋根材の状態は変わるので、これらの期間はあくまでも参考にしてください。専門業者に定期的な点検をしてもらうのがおすすめです。
塗装工事期間は約2週間と比較的短いですが、塗料の主成分によって耐久年数と費用が変わります。
葺き替え工事
現状の屋根材を取り外して、新しい屋根材を設置するリフォーム方法です。
リフォームの際に、屋根材と一緒に屋根の下にある防水シートも交換します。見た目だけでは屋根の下地の状態は分かりません。
一方で、現状の屋根材の撤去費や防水シートの交換費など、他の工事に比べて費用が高くなるというデメリットがあります。下地が傷んでいる場合、補修工事も必要なのでさらに費用がかかります。
カバー工法
現状の屋根は取り外さずに、新しい屋根材を上から被せるリフォーム方法です。
現状の屋根材の撤去費用は発生しないため、葺き替え工事と比べて費用が安く済みます。屋根材が二重になるので、断熱性や遮音性が高まるというメリットがあります。
ただし、屋根材が二重になることで屋根の下に湿気が溜まりやすくなります。そのため、外気を取り入れるための換気工事も同時に行う必要があります。
部分補修
今まで紹介した3つの工法は、屋根全体に施すものです。一方部分補修は、屋根のひび割れ箇所にコーキング補修を行ったり、壊れた瓦のみを差し替えたりなど劣化した一部分だけを補修するリフォーム方法です。
屋根の劣化に対してすぐ対応できる一方で、大きな劣化には対応できないというデメリットがあります。
また一部を補修したことにより他の部分に負担がかかってしまい、新しい劣化が生じることで更に修繕が必要になる可能性があります。くわえて、一部分だけを補修するため部分的に新しくなり、屋根全体を見た時に継ぎ接ぎのように見えてしまい美しくありません。
瓦屋根リフォームに必要な費用について
どのようなリフォーム工事があるのか分かったところで、次に気になるのがリフォーム費用ですよね。ここでは、リフォームに必要な費用について解説していきます。
リフォームの費用相場
瓦屋根リフォームは高所での作業になるので、足場代がかかります。
足場代:15万円〜
工事別の費用は、以下の通りになります。
・塗装工事:40万円〜
・葺き替え工事:100万円〜
・カバー工法:80万円〜
部分補修は補修方法によって異なるため、詳細についてはリフォーム会社にお問い合わせください。
また、使用する資材や補修箇所の広さなどによって費用は異なります。瓦屋根リフォームの際には、専門業者に相談のうえ見積もりを取りましょう。
補助金や助成金は利用できるのか
屋根のリフォームに使える補助金は以下の2つです。
・省エネリフォーム
・耐震化リフォーム
省エネリフォームはアスベストを含んだ屋根材の撤去が対象なので、利用できる人は少ないと思います。一方の耐震化リフォームは、屋根の軽量化・補修、足場の設置に利用できます。
助成金に関しては、塗装工事・葺き替え工事・カバー工法の3つに対応しています。対象となる基準や金額などは自治体によって異なります。詳しくはお住まいの自治体にご確認ください。
瓦屋根のリフォームで注意したいこと
最後に、屋根瓦をリフォームする前に知っておいて欲しい注意事項を3つ紹介します。
適切な時期にリフォームを行う
屋根のリフォームは、雨漏りのようなトラブルが起こってからでは遅いです。そのようなトラブルが起こってしまっている場合はすでに劣化が激しくなっており、工事費用がその分高くなる可能性があります。
DIYはリスクが高い
高所での作業で危険性を伴うため、屋根から転落しないように足場の設置が必要です。万が一工具や瓦を高い位置から落としてしまった場合、下にいる人にケガをさせてしまう可能性があります。作業を行う際には十分な注意が必要になります。
屋根材の調達や現状の屋根材の確認・掃除など、屋根リフォームの作業は多いものです。ルーフィングや漆喰の劣化による修繕は、専門知識や経験を有していないと難しいです。
このように屋根リフォームは危険性や難易度が高いので、DIYはおすすめできません。
屋根リフォームの実績がある業者に依頼する
現状の屋根の状態によって工事の方法が変わります。まず屋根全体の補修が必要なのか、部分補修で大丈夫なのかを判断することが必要です。きちんと判断するために現場調査を行い、工事内容についてしっかり説明してくれる業者を選びましょう。
弊社でも瓦屋根のリフォームを行っています。お問い合わせ後に専門スタッフがお住まいに伺って、ご相談をお聞きしたうえで現場調査を行い診断します。ご予算に合わせたリフォームプランのお見積りもお出しします。無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。