一日の疲れを癒しリラックスできるお風呂は、清潔な状態にしておきたいですよね。普段からきちんとお風呂を掃除しているつもりでも、すぐに汚れがたまり、いつの間にか「カビが発生してしまった!」なんてことはないでしょうか?お風呂掃除といっても、汚れの場所や原因によって掃除の仕方もちがってきます。汚れの種類を理解しながら、簡単にできるお風呂掃除のポイントをご紹介します。
また、「自分で毎回するのは大変かも……」と思っている方は、プロのハウスクリーニングに頼むのもおすすめです。ハウスクリーニングをプロに頼むか、自分でお風呂掃除をするか、シーンや汚れの程度で選んでみてもよいでしょう。
「汚れに応じた洗剤の使い分け」が大切
お風呂掃除用の洗剤はお風呂全体に使えますが、汚れの種類によって洗剤を使い分けることが大切です。
お風呂の汚れには主に、黒カビ・ピンクぬめり・水垢に分けられます。その汚れの特性を見極め、汚れに対し最適な洗剤を使うようにしましょう。ここからは、お風呂掃除に必要なものと、汚れそれぞれの特徴や掃除方法について説明します。
お風呂掃除のポイントは洗剤
お風呂掃除で重要なのは「どの洗剤を使うか」ということです。強い洗剤を使えば汚れは落ちやすいですが、浴槽の材質によっては傷めることにもなるため、「汚れを蓄積させない」ことが大切です。さらに汚れによって必要となる洗剤には違いがあるため、お風呂で発生しやすい以下の汚れにあった洗剤を選びましょう。
お風呂場で発生する汚れの種類
- 皮脂汚れ
- 石けんカス
- 水垢
- 赤カビ(ピンク汚れ)
- 黒カビ
基本的にはお風呂専用の中性洗剤があれば問題ありません。ただし黒カビは奥まで根を張ってしまった状態なので、専用のカビ取り洗剤で根元から取り除く必要があります。
お風呂掃除に必要な道具
お風呂掃除に必要な道具は、次のとおりです。
必須のもの
- お風呂用スポンジ
- ブラシ(使い古しの歯ブラシなど)
- お風呂用中性洗剤
汚れの種類に応じてあると便利なもの
- 塩素系カビ取り剤
- 消毒用エタノール
- 重曹
- クエン酸
黒カビの除去方法
お風呂の壁やパッキンまわりに点々とつく黒いカビは、温度と湿度が高く、皮脂や石鹸カスなどの栄養素があるところを好みます。少しずつ広がっていくので、早めに対処しましょう。
手順
- 黒カビが発生しているところを乾かす
- 乾いたら塩素系カビ取り剤をかける
- カビ取り剤が流れるのを防ぐために、キッチンペーパーでおさえる
- 15~30分後、シャワーで洗い流す
それでも残っている箇所は、ブラシやスポンジでやさしくこすり落としましょう。固いブラシでこすって、素材を傷つけてしまうと、その傷の中から新しいカビが発生しやすくなるので、洗剤を浸透させてやさしく取り除くのが効果的です。
ピンクぬめりの除去方法
床や排水溝まわりに発生するピンクぬめりは「ロドトルラ」という酵母菌で、カビではありませんが、発生原因は黒カビと同じです。放っておくと黒カビの原因になってしまうので、早めに対処しておかなくてはなりません。このピンクぬめりは、お風呂用中性洗剤で落とせますが、菌自体は残っているので、消毒用エタノールを使って除菌しましょう。
※重曹で代用することも可能です。重曹には除菌効果はありませんが、菌の繁殖を抑える効果は期待できます。
手順
- キッチンペーパーにエタノールを吹きかけて、汚れの部分に貼り付ける
- 10~20分後、キッチンペーパーをとりブラシなどでこする
カビよりも簡単に汚れを落とせますが、しっかり元を断たないと繁殖スピードが早く、またすぐ同じ場所に発生してしまいます。とても簡単なので、見つけたらすぐ対処したいですね。
水垢の除去方法
蛇口まわりや鏡についている白い膜のような水垢は、水道水に含まれるマグネシウム・カルシウムといったミネラル成分です。水分が蒸発しても、ミネラル成分はそのまま残り、濡れたり乾いたりを繰り返すうちに蓄積されて水垢ができあがります。水垢はアルカリ性なので、酸性のクエン酸で除去しましょう。
手順
- クエン酸スプレーをつくる(水200mlにクエン酸を小さじ1程度)
- 蛇口や鏡にキッチンペーパーをあてて、その上からクエン酸スプレーをかける
- さらにラップを貼り付ける
- 1~3時間後、シャワーで洗い流す
- 仕上げに、乾いた布で水分をふきとる
つけおき時間は、汚れの程度によって調整してみてください。それでも落ちない水垢には、石鹸カスや皮脂汚れの成分が含まれている可能性があります。その場合は、研磨作用のあるクレンザーやメラミンスポンジで軽くこするか、重曹をふりかけて併用してみてください。
お風呂掃除もプロに任せてみては?
お風呂をキレイに保つコツは、汚れの特性に合わせた掃除と放置しないことです。汚れをためてしまうと、汚れが落ちにくくなったりきれいになるまで時間がかかったりと、悪循環に陥ってしまいます。
もし、すでに汚れをためてしまって大変な方や、お仕事や育児で忙しい方などは、一度ハウスクリーニングを利用されてみてはいかがでしょうか?手の届きにくい天井や、頑固な汚れもお任せください!プロの手で汚れをリセットすると、その後の掃除も楽になりキレイな状態を長く保つことができますよ。