マイホーム作りは住宅を建てるだけではありません。住宅を引き立てつつ屋外スペースとしての役割を持つ“庭”もまたオリジナリティを発揮できる場です。
そんな庭やエクステリアですが、建築が進んでもどうするか具体的に考えられていないケースが多くあります。工夫次第ではお金を掛けなくとも充実させられるのに、焦って外構工事を中途半端に済ませてはもったいない。そこで今回は、素敵なマイホームを叶えるのに役立つ、おしゃれな庭づくりのアイデアや外構工事の費用相場についてご紹介します。
エクステリアとは?
まずは庭づくりに関する用語から学んでいきましょう。照明やソファなどを「インテリア」と言いますよね。インテリアは照明器具や椅子といった何かしらの機能を備えた物だけでなく、部屋の雰囲気を良くする物や事に対して使われます。同様に、庭という屋外空間を装飾する物事は「エクステリア」と言います。
“外構”とのちがい
エクステリアと似たような場面で使われる言葉に「外構」があります。エクステリアの日本語が外構と思っている方がいるかもしれません。実際は多少違いがあります。どちらも住宅敷地周りに関する用語なのですが、外構は門、車庫、植栽など構造物の総称として使われます。一方で、エクステリアはさまざまな構造物をまとめた空間や環境という概念として使われます。
これで失敗なし!エクステリア・庭の施工ポイント
庭づくりは奥が深いです。一方で、外構工事を新築の完成時に間に合わせようと急場しのぎで済ませたり、予算を住居に回したのか最低限で終わらせたりしている家は少なくありません。また、新築時は見栄え良くできていても数年後に様相が変わっていることもあります。庭木が成長することや雨風で傷むことを踏まえてエクステリアを考えることが大切です。このような失敗をしないために、エクステリア・庭づくりで大切なポイントを確認しておきましょう。
理想の庭を具体的にイメージしよう
ナチュラルカラーを基調とした「北欧風」、ダークブラウンを基調とした「ブルックリン風」というように、インテリアは色などで統一感を出すとおしゃれになります。これはエクステリアも同様です。イメージを具体化するのが難しい場合は、雑誌やインターネットで好きなテイストの庭の写真を集めてみてください。家の外観のテイストやカラーリングをベースにすると考えやすいです。
家族の生活スタイルを考えよう
たとえば庭に車が1台置けるスペースがあるとして、駐車場にするのは短絡的かもしれません。駐輪場にして家族の人数分の自転車を並べれば、環境に優しい家族共通の趣味ができそうです。また、夏には大きなビニールプールを置くなど子供たちが大いに遊べるスペースを作ってあげるのも夢があります。家庭菜園にするというのも一つの手です。生活スタイルに合う庭にすることで家族の絆を一層深めることができます。
メンテナンスに時間はかけられるか考えよう
「緑でいっぱいの庭にしたい」「一面に芝生を敷きたい」と希望するご家庭は多いです。ただ、きちんとメンテナンスできるかも考えておかなければなりません。木を植えるなら落ち葉が少ない品種にする、天然芝ではなく人工芝にするなど、ちょっとした工夫でお手入れは楽になります。
エクステリア・庭の施工費用の相場は?
新築時の外構工事は総建築費の10%が目安とされており、実際には100~300万円くらいが相場と言われています。門柱とその周辺の整備であれば50万円程度から、塀や駐車場の設置となると1箇所100万円程度かかります。
コンクリート舗装は1平方メートルあたり約1万円が相場です。コンクリート流し込み工事が約8000円、その他付随費用が2000~3000円という内訳になります。芝生張りは1平方メートルあたり3000~6000円です。人工芝より天然芝の方が初期費用は安価に済みますが手入れが欠かせません。芝生張りは土壌の状況により先にコンクリート敷設が必要になることもあります。
おしゃれなエクステリア・庭の施工例
庭で過ごす時間をより充実させられるようなエクステリアの施工例をご紹介します。なかでも「目隠しフェンス」や「タイルテラス」は見た目の良さと実用性を兼ね備えた一押しアイテムです。もちろんこれ以外にも弊社ではさまざまな施工例・デザインアイデアをご提案しています。
目隠しフェンスでおしゃれな庭
天気のいい日に庭で過ごしたいと思っても、立地によっては周囲の目が気になることもあるでしょう。そのような場合には目隠しになるフェンスをおすすめします。木目調のものは目隠しになりつつ自然を感じられ、自然光の入る格子タイプが人気です。
目隠し効果が高いとされているのは、フェンスの高さ180~200㎝のもの。ただ、高くすればするほど強風に押されるリスクがあり、費用も高くなります。
タイルテラスでオリジナル空間の庭
リビングから気軽に庭へ出られるテラスを設置したいというご要望は多いです。テラスを作るならタイル敷きをおすすめします。タイル敷きは耐用年数が長く、掃除は水洗いで手軽に済むというメリットがあります。また、タイルは色や柄が豊富なのも魅力のひとつです。さまざまな種類を組み合わせてオリジナリティのあるデザインを作ってみるのも楽しいのではないでしょうか。