トイレのリフォームを検討している人のなかには「種類がありすぎてどれを選べばいいかわからない」「自分が欲しい機能がどの機種に搭載されているのか知りたい」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、トイレの人気メーカー3社のおすすめ商品を徹底比較しています。費用相場や失敗しないためのポイントも解説しているので、トイレリフォームに悩んでいる人は、参考にしてみてください。
トイレの種類と選び方
まずはトイレの種類とそれぞれの特徴を確認しておきましょう。トイレはタンクの有無や構造の違いにより以下の5つに大別されます。
タンク付きトイレはコストが抑えやすい
タンク付きトイレはコストを抑えたい人におすすめです。なかには高価なタイプもありますが、こだわらなければ安く済ませることが可能です。タンク付きトイレの特徴をタイプごとに解説していきます。
【組み合わせトイレ】
組み合わせトイレは便器とタンクが一体となっており、便座のみ別売りになっているタイプです。便座が交換できるので故障したときに修理費用が抑えられるメリットがあります。また、一式購入してもほかのタイプより安い場合が多いので、コストをできるだけ抑えたいという人にぴったりです。ただ、便座周辺に凹凸が多いので手入れのしやすさは劣ります。
【一体型トイレ】
一体型トイレは便器とタンク、便座が一体となっているタイプです。組み合わせトイレに比べると高価な場合が多いですが、凹凸が少ないので手入れはしやすいでしょう。便座のみを交換することができないので、故障したときはトイレ一式を交換しなくてはいけません。
【収納一体型トイレ】
収納一体型トイレは、背面のキャビネットの中にタンクや給水管を収納しているタイプです。タンクが見えないので、タンクレストイレのような洗練された印象になります。また、キャビネットは収納スペースとしても使えるので、トイレットペーパーをまとめ買いする人などにおすすめです。ただ、設置するときにはある程度のスペースが必要で、価格も高めというデメリットがあります。
【フロートトイレ】
フロートトイレは底が床に接しておらず、浮いているように見えるタイプです。床との設置面がなくなったことにより清掃性が大幅に向上しています。また、収納一体型トイレと同じようにタンクがキャビネットで覆われているので、すっきりした空間にすることが可能です。しかし、やや高価なので予算によっては選択しにくいかもしれません。
タンクレストイレは機能が充実
タンクレストイレは、機能が充実した商品が多くそろっています。タンクがない分奥行きが短くなるので、狭いトイレに設置しても圧迫感を与えません。また、タンク付きトイレのようにタンクに水がたまるのを待つ必要がないので、連続して流すことができます。ただ、やや割高なのでリフォーム費用がかさむのが難点です。
トイレの便利機能と各メーカーのおすすめ製品の機能比較
トイレはどんどん多機能になっているので、どんな機能があるのか把握しきれていないという人も多いのではないでしょうか。以下では、トイレの便利機能と各メーカーのおすすめ製品について解説していきます。
トイレの便利機能
機能性はトイレを選ぶうえで重要なポイントです。どんな機能があるのかを知り、欲しい機能をはっきりさせることで、トイレが選びやすくなるでしょう。トイレの便利機能をいくつかご紹介します。
【フチなし便器】
フチなし便器は、汚れがたまりやすい便器のフチをなくして掃除がしやすくなっている便器です。汚れてもきれいに拭き取れるので、清潔な状態を保ちやすくなります。
【除菌機能】
除菌をして便器に汚れがつきにくくなるように、各メーカーともさまざまな工夫をこらしています。
・TOTO「きれい除菌水」
TOTOのきれい除菌水は、水から生成した除菌成分を含む液体で、便器の黒ずみや黄ばみを防ぐ効果があります。使っていないときも自動で吹噴射されるので、きれいな状態が長続きしやすくなります。
・リクシル「鉢内除菌」
リクシルの鉢内除菌は、プラズマクラスターイオンを用いて、便器の中を除菌する機能です。消臭効果もあるので、トイレをより清潔で快適な空間にしてくれます。
・パナソニック「オゾンウォーター」
パナソニックのオゾンウォーターは、水から生成された除菌効果のある液体です。汚れの原因菌を抑制することで、便器内を汚れにくくしています。
【節水機能】
節水機能は、水流を工夫することで従来のトイレより少ない水量で汚物を流せる機能です。水の使用量が減らせるので、水道代の節約につながります。
【自動開閉】
自動開閉は、トイレについているセンサーが人の動きを感知して、自動でふたを開閉してくれる機能です。手を汚したくない人やふたを開閉するのが面倒に感じる人におすすめです。
【自動洗浄】
自動洗浄は、人が座ったり立ったりする動きを感知して自動で便器を洗浄する機能です。流す手間がなくなるうえに、流し忘れも防げます。
【夜間ライト】
夜間ライトは、便器をやさしく照らしてくれる機能です。トイレの照明をつける必要がなく、ほどよい明るさのなかでトイレが使えるので、夜中にトイレに行くときに重宝します。
【瞬間暖房便座】
瞬間暖房便座は、トイレを使用するときのみ便座を温める機能です。通常の暖房便座だと使っていないときも温め続けるので電気代がかさみますが、瞬間暖房便座なら人が来たときのみ瞬時に温めるので電力を無駄にしません。
【部屋暖房】
部屋暖房は、トイレ本体から温風を出して空間を暖める機能です。トイレの滞在時間はそれほど長くないとはいえ、冬場は寒くてつらいという人も多いでしょう。寒さが気になるけど、わざわざ暖房器具を置くほどでもないという場合にぴったりです。
【温風乾燥】
温風乾燥は、ウォシュレットの使用後に温風を出して乾かす機能です。しっかり乾くので快適性が高まり、トイレットペーパーの節約にもつながるでしょう。
【便座のリフト機能】
便座のリフト機能は、便座を持ち上げてウォシュレットの下部が掃除できる機能です。サッと持ち上げられるので、それほど手間もかかりません。
人気メーカーのおすすめ商品の比較
トイレの人気メーカー3社「リクシル」「TOTO」「パナソニック」のおすすめ商品を、トイレの種類別に比較しました。メーカーの希望小売価格も記載しているので、トイレ選びの参考にしてみてください。なお、グレードにより機能の対応可否が異なる場合があります。
【タンクレストイレ】
リクシル
「サティスG」 G8 |
TOTO
「ネオレストAS2」 |
パナソニック
「アラウーノ L150」 タイプ0 |
|
フチなし便器 | 〇 | 〇 | 〇 |
除菌機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
節水 | 〇 | 〇 | 〇 |
自動開閉 | 〇 | 〇 | 〇 |
自動洗浄 | 〇 | 〇 | 〇 |
夜間ライト | 〇 | 〇 | 〇 |
瞬間暖房便座 | 〇 | 〇 | 〇 |
部屋暖房 | 〇 | 〇 | × |
温風乾燥 | 〇 | 〇 | 〇 |
便座リフト | 〇 | 〇 | × |
本体価格目安(税込) | 469,700円~ | 469,700円~ | 423,500円~ |
【タンク付きトイレ】
リクシル
「アメ―ジュZA」 |
TOTO
「ピュアレスト」 「アプリコット」 |
パナソニック
該当製品なし |
|
フチなし便器 | 〇 | 〇 | |
除菌機能 | 〇 | 〇 | |
節水 | 〇 | 〇 | |
自動開閉 | 〇 | 〇 | |
自動洗浄 | 〇 | 〇 | |
夜間ライト | × | × | |
瞬間暖房便座 | × | 〇 | |
部屋暖房 | × | × | |
温風乾燥 | 〇 | × | |
便座リフト | 〇 | 〇 | |
本体価格目安(税込) | 226,000円~ | 208.340円~ |
【収納一体型トイレ】
リクシル
「リフォレ」 H5グレード |
TOTO
「レストパル」 「アプリコットF3ASW」 |
パナソニック
該当製品なし |
|
フチなし便器 | × | 〇 | |
除菌機能 | 〇 | 〇 | |
節水 | 〇 | 〇 | |
自動開閉 | 〇 | 〇 | |
自動洗浄 | 〇 | 〇 | |
夜間ライト | 〇 | 〇 | |
瞬間暖房便座 | 〇 | 〇 | |
部屋暖房 | × | × | |
温風乾燥 | 〇 | 〇 | |
便座リフト | 〇 | 〇 | |
本体価格目安(税込) | 370,700円~ | 341,550円~ |
【フロートトイレ】
リクシル
「フロート トイレ」
|
TOTO
「FD」 「アプリコットF3AW」
|
パナソニック
該当製品なし |
|
フチなし便器 | × | 〇 | |
除菌機能 | 〇 | 〇 | |
節水 | 〇 | 〇 | |
自動開閉 | 〇 | 〇 | |
自動洗浄 | 〇 | 〇 | |
夜間ライト | 〇 | 〇 | |
瞬間暖房便座 | 〇 | 〇 | |
部屋暖房 | × | × | |
温風乾燥 | 〇 | 〇 | |
便座リフト | × | 〇 | |
本体価格目安(税込) | 437,800円~ | 719,730円~ |
トイレリフォームで失敗しないためのポイント
最後に、トイレリフォームで失敗しないためのポイントをご紹介します。
複数社から見積もりをとり信頼できる業者を見きわめる
トイレリフォームで失敗しないためには、複数社から見積もりをとり、信頼できる業者を見きわめることが大切です。信頼できる業者を見分けるときは、以下のポイントを確認しましょう。
・トイレのリフォーム実績が豊富にある
・アフターフォローが充実している
トイレのリフォーム実績が豊富にある業者は、技術力が高く質が高い工事ができる可能性が高いです。また、アフターフォローを充実させている場合も、施工技術に自信があることが多いので、安心して任せられるでしょう。
相見積もりは費用だけではなく、業者の質も比べられるいい機会です。費用だけをみて選ぶと質の悪い工事をされる可能性が高まります。複数社から見積もりをとったうえで、信頼できるかという点を意識しながら業者を選びましょう。
トイレに適した床材・壁材を選ぶ
トイレ本体とあわせて内装もリフォームするときは、トイレに適した床材や壁材を選ぶことが大切です。「デザイン性を重視して床材を選んだら黒ずみが発生して後悔した」という声もよく聞かれます。トイレは湿度が高く、尿などで汚染されることが多いので、耐水性や耐久性が高く、洗剤が問題なく使える素材を選ぶことをおすすめします。トイレに適している床材はクッションフロアやタイルです。どうしてもフローリングにしたい場合は、水や汚れに強いトイレ向けの製品を選ぶといいでしょう。
壁材も、リビングで使われている一般的なクロスだと汚れが染み付きやすいです。耐汚加工がされているものや、消臭機能があるものを選びましょう。予算に余裕がある場合は、耐水性が高く手入れがしやすいタイルやパネルもおすすめです。予算やデザイン、機能性のバランスを見ながらトイレに適した床材と壁材を選びましょう。
動線を考慮して便器の大きさが適切か確認する
トイレリフォームの失敗談としてよく聞かれるのが「思ったより狭くなって使いにくい」というものです。タンクレストイレはコンパクトではあるものの、手洗い器を別で設けなければいけないので、窮屈になることがあります。トイレが狭すぎると、圧迫感が出て落ち着かないだけでなく、動きが制限されて掃除もしにくくなる可能性があります。既存のトイレと同じタイプでも、機能が増えたことによりサイズが大きくなっているものもあるので、リフォーム前にしっかり採寸し、動線に影響しないか確認しておきしょう。
希望にあったトイレを見つけて理想のリフォームをしよう
この記事では、トイレの選び方や機能などを解説しました。トイレをリフォームして理想の空間にするためには、希望に合うトイレを見つけて信頼できる業者に施工してもらう必要があります。弊社はトイレのリフォーム実績が豊富で施工技術に自信があります。万が一、施工不良があった際にもお客様が困ることがないようアフターサービスも充実させております。トイレのリフォームで気になることがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。